WhyとWhatのリレーを繰り返し、やり続ける力を手に入れる

何をやるかとかなぜやるかとかそんな話があります。小難しい話でなく、何をやるかレベルで話していると具体的で実践している感を受けますが、実は意思決定はなぜレベルであり、水面下で見えません。

アイデアを出すだけでなく、出し続けるということを考えた時、やはり何かをし続けるにはWhatベースはどちらでもよく(結果的にそうなる)、Whyベースで面白がれる(控えめにいっても飽きないこと)が超大事という話です。

サイモン・シネック氏のゴールデンサークルを眺めていて気づいた気づきのアウトプットとなります。

ビジネスでもなんでもですが、一発でいけることはなくて、むしろ多くの失敗(成功へのフィードバックという捉え方が適切)があるわけです。そこで諦めないGRIT(やり抜く力)とかに近い感じですね。多分。

Why,How,Whatなゴールデンサークル

サイモン・シネック氏がTEDプレゼンしていますのでそちらをどうぞ。簡単にいえば、タイトルに寄せると、優れたリーダーはWhyというビジョンや価値観を伝えて、Howを伝えてWhatが出てくるという伝え方をして人を動かしているという話です。超面白いです。

優れたリーダーはどうやって行動を促すか

蛇足ですが、こういうプレゼンをやるのは何度も練習しているかそれ相応の考えを固めてないとまず出来ないはずです。いいですよね。

日本語字幕とか出せるので字幕を追えば全然理解出来る内容です。気になったかたはぜひ。

リーダーがどう動かすかの話は今回は本題でありません。ただ、このゴールデンサークルと呼んでいる考え方はアイデアでも使えそうだなと考えました。

攻められやすいWhat。堅いWhy。

WhatとWhyの特徴

アイデアを考える、実践していく。ビジネスを創る。Webサービスを開発する。なんでもいいのですが、何かをやるとは、アイデアがあります。

そのアイデア自体はなんでも良いとして、出てくるもの自体がWhatです。何をするかということです。例えばイベント企画として酒屋さんに来店してもらうための販促企画をやる。もっと具体的にいって、大学生が酒屋で買いたくなる企画を考えるとかでもいいでしょう。

これらは具体的です。アイデアが実現できるかはおいておいて、見えるし分かりやすい。具体的に考えよというのはよく言われますが(なぜか抽象的に考えろとは言われない)、ゴールデンサークルを勝手に解釈すると、円が最も大きい周辺部に当たります。

つまり、これは色々な人にこの企画アイデアを提示すると「あーだこーだ」言われます。つまり、攻められやすいと考えました。そして守るエリアが広いことから、耐久度が弱い、低いと感じました。つまり、大学生が酒屋で買いたくなるという企画自体は例えばですが「それってそもそもなんでやるんでしたっけ?」というような問いで崩壊しやすいです。

もちろんここでなぜやるかを固めていれば別です。

次にWhyです。なぜするかという部分です。抽象的で、見えないし、分かりづいらです。なぜ酒屋に大学生を呼ぶのか?と言われて、その回答は理にかなったものか、「なんとなく」から、「面白そう」まで様々でしょう。とはいえこれで固めてしまえば、それは心からそう思っていることでないと駄目なのですが(偽りかどうかは結構分かるものです)、守備が堅いです。領域的に小さいので守りやすく、耐久度も高いです。壊れづらい。

なぜを固めているアイデアに、なぜやるのか?は即答出来ます。面白いからやりますということをいったとします。それに対して「面白いとは思えない」とはいっても、話は平行線になります。つまり、侵略できないんですね。もちろんここで、自己満足的なWhyで固めて誰にもわかろうとしてもらわないとかだと困るのですが、それは後で説明することでほぐせそうです。

つまり、Whatは分かりやすいが弱い。Whyは分かりづらいが強い。これは抽象と具体ということの特徴だと思っていてそれにほぼ該当します。

決めるのはWhyが司る

サイモン・シネック氏のゴールデンサークルの説明で書かれているのは、このゴールデンサークル自体が脳(生理学)と連動していて、Whyは意思決定できるけど言語能力がないという面白い話があります。逆にWhatなどは言語能力あるけど意思決定が出来ない。それを氏は「分かるけど納得感がない(訳もうまいですよね)」と言ってます。

これは「分かるんだけどなあ」みたいなことを感じたことがある人は「分かる」話でしょう。納得感というのが大事という気もしますが、その「感」がまさにWhyである部分が司るというところです。

なぜやるかのWhyを固めるとWhatは量産出来ると思う

決定する、意思決定はWhyであるならば、理屈とかは色々いっても意味がないんですね。感が大事だから、面白そうとか情緒的なものが有効となる。極論をいえば、理由とかそれっぽいことをいっても後付なんですね。

進路決定などの重大なことも、色々理屈で検討しても「最後は直観」というのが僕の考えです。とはいえ検討はすべきですし、戦略も立てたほうがいい。ただその戦略が心躍る楽しさがないならやはり駄目ですよね。面白さを重視しているのだねと言われれば終わりなのですが、「面白さ」というよりも、「情緒」を大事にしている。「感」を侮ってはいけない。というよりも、理屈で決められることはないというのを僕は考えていたので、こういう裏付けっぽく語られるのは好きです(笑)

まあ間違ってるかもしれませんけどね(笑)

だからこそ、何かをやり続けたい、つまり一瞬やって終わるのでなく、長期的にやりたいなら、WhatでなくWhy部を詰めていくと、固めると良いというのが一つの結論であり言いたかったことです。

具体と抽象を行き交う

WhatとWhyのリレーこそが
最大の面白さ

具体的なことは意味がないとか、抽象を固めればいいというのは言い過ぎですし、僕はそこまで思ってないです。誤解がないようにいえば、結局上の図のように、Whatという具体的なことを通して、Whyに行き意思決定したり、面白さを確認したり、楽しいからやろうといって、また何をやるかを考え・・・のループです。

螺旋状でもいいし、なんでもいいのですがこのラリーなりリレーが続くことで固めていきます。だから、実践という具体と、考える・思考するというWhyや楽しむという感覚が超大事なんですね。

具体と抽象を行き交うというと、あるアイデアがどのレベルにあるか。つまり具体レベルなのか抽象レベルなのかを考えても面白そうです。具体レベルだとなぜやるかを言われやすいし、抽象レベルだと分かりづらいって言われます(笑)

この時どっちも守れないので、結果的にサイモン・シネック氏ではないですが、リーダーに限らず伝える意味では「こうだからやっている。そのためにこういうのをつくった」という説明で納得感と見えるものが出てくるから伝わるのかなと考えました。

アイデアもそんな感じです。例えば結構理詰めで考えたものってわりとスルーされます(笑)理詰めで考えて欲しいというテンプレートや書式があるわけですよね。例えばビジネスモデルを説明するようなツールとか。でもこれらはツールに過ぎません。その「仕組み」が分かったからといって、分からないと駄目なんですけどね、とはいえ「仕組み」だけならわりと誰でも作れます。それはまだ実現してない「プラン」であり「アイデア」ですから。

しかし、それを実践して具体化すると、一気にWhyが問われます。具体的には「あなたがなぜそう考えたのか。原体験であったり、どれくらいやりたいのか。なぜやるのか」という熱量が問われます。

結局熱量になるのですが、それがなければ一瞬出来ても長く続けられません。

安心してください。多くの人、僕も含めてですが、何かをやり続けるといった時に多くのことを同時には出来ないです。むしろ、少し異常とか狂気とか、他人はあなたではないからこそ、その違いや断絶があるくらいがいいのかなと。丁寧にいえば「自分がなぜやるかというのを説明しても理屈では分からない」くらいで「でも面白いんです。うまく伝えられなくても面白いんです」ということを、伝わらなくても、心から僕が、つまりあなたが思っていればそれは続けられます。

そういうものって、以前も書きましたが、誰かに言われなくてもやります。言われなくても勝手にやるのが大事なんですね。やること、つまりWhatが近いという感じです。Whatを量産している、失敗している、たくさんやっているからこそ、Whyも考えてる。つまり、WhatとWhyのリレー量が半端なく多い。これが多分やり続けられる人の特徴であり、やり抜ける人だと僕は考えました。

やってる何かよりもなぜやるかで考える

僕の場合でも面白そうな人、アイデア、サービスは「何をやるか」は些末に過ぎないと思っています。誰がなぜやったのかを考えます。そこを考えていくと、「あーこの人はこういう考え方だからこうするのだ」ということが見えてきます。

これを一般的に分析と言ったりするようですが、僕は分析とかまで思ってなくて、Whyの理解という方が正しいです。ただ、それで全部理解出来ることもありませんし、全てを理解出来るのは・・・まあないですよね。

例えば今何かやり続けたいとかがあるとか、やっていきたいならばぜひこのWhyを意識してみてください。多分Whyが固まっていればWhatも、そしてそこからのWhyもリレー数が多くなってるはずです。ちなみに、WhatからWhyからどちらから入ればいいかはどっちでもいいです。人のを見てやりたくなることもあるし、自分だけでたどり着ける人っていないです。そもそも人が後天的に学ぶ生き物だからですよね。

あとは具体的なWhatばかりに目を奪われる人や奪われやすい人は、多分Whyや抽象度が高いことをトレーニングにするといいかもしれません。色々やったけどまとめるとこうなるという振り返りをしてみたり、客観的に見ると思いがけないものが見えるかもしれませんね。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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