食品販売サイトの販売方法で使えそうなアイデア10

質問

Q.はじめまして

現在、個人ユーザー向けの食品のネット販売(珍しい食材やご当地土産物が多いです)をしております。最近、業務用の卸売りの引き合いを個人的に知人から頂くようになった状況なのですが卸売部門を強化するか、新しい販売方法を始めるかしたいです。(ネット販売でも可)

アイデアをお聞かせ頂ければ幸いです。

回答

A.以下で回答致します。

1)商材の詳細インタビュー掲載

例えば日本仕事百貨は、求人サイトなのですが、求人情報が載っているだけではなく、むしろ通常の項目は少なく、
何をその会社が大事にしているかを丁寧に取材をしています。
http://shigoto100.com/

そのような一般的にはこうだが、実は違う切り口が有効ということがありえます。例えば商品を得る場合のECサイトも、商品の特徴や価格が普通ですが、実は生産者や作っている人の声が詳細に書かれていればそれ自体が価値です。

理由は、それを取材したりするだけでも大変ですし、また取材などをしても商品を高くすることはできないのでビジネス的に見合わないなどという判断です。そこで、それらが見合うようなレベルでやるか、インタビュー等を入れたものを特集として売るなどのやり方です。

エッジを効かせるなばらそういうインタビューで売るもののみを集めたサイトのほうがいいかもしれません。

2)興味があるを集めて売る

グルーポンの予約系と似ていますが、予約ではなく、興味があるなどのアクションを集めて、それが一定数あったら、発注するとか、そういう商品のみメール通知するというユーザーマーケティング込みの卸売りサイトです。卸売の立場からすれば、それは一般の受けがいいものを買ったほうがいいわけでそういう商品のみを掲示していくことになります。

例えば100均商品を開発するというサイトは、人気があったものをメーカーに提案して開発するという仕組みです。こういう切り口は参考になるかもしれません。
http://min-100.com/

またはWantedlyは求人サイトのようですが、会社にいったりまずは話すというところを奨励しています。そういう意味では求人なんだけど条件提示はあととなり、まずは会社の理念や何を目指しているかから共有していきます。リスクは全然言ってることが違うというところでしょうが、それは普通の求人でもあることなので、また印象が違いそうです。この場合も、興味があるとか話を聞きたいなどのアクションをユーザーが取る形になります。
https://www.wantedly.com/

3)会員向けで一般の人も買える

ある卸売の会社はバイヤーや小売などでなくても、一般の人でも登録すれば買えるという仕組みがあります。実際に購入したことがありますが、確かに安いです。いわゆる卸売価格で買えるからですね。
http://www.mansho.jp/

既に卸売通販サイトなどは多数ありますが、単純に卸売価格で一般の人が買える、これこそグルーポン的なものかもしれませんが、そういう仕掛けであれば多くの人はチェックするのだろうと思います。

モラタメというサイトは口コミをしてもらうようにサンプル品や安い価格で買えるわけですが、または新商品等のレビューなど、それらを期待する売り方があるとおもしろそうです。
http://www.moratame.net/

4)インスタグラムのようにジャケ買い

インスタグラムを使うユーザーは若い女性という印象ですが、それはおいておいて、写真で魅せるというやり方です。

例えば珍しいご当地アイテムを何点も写真のみで売る、というところです。商品情報などのテキストは極力なくすことでジャケ買い販売みたいなことでしょうか。

5)卸売の先にある小売などのPOP提案

卸売ということは小売店に売るなどの先があると思うのですが、その場合に、小売の現場で売れるPOPなどを提案してくれたり、そういう資格があったりするので、それらを持った人が売るとかです。つまり、資格者が提案したり、資格者がいるという安心感です。

またはビジュアルとしてこの卸売アイテムはこうPOPで売るという見せ方も面白いでしょうか。

コトPOPマイスター協会はただ「モノ」を売るでなく、そこから生じるお客さんの「コト」を切り取ってPOPに見せていく資格のようです。
https://shikaku.akindonet.com/

6)食材を売るならそのレシピ等を入れていく

例えば、珍しい食材ならその調理法があったりすると思います。同様に卸売であれば、販促支援などのビジネス支援が価値になっていくかもしれません。

販促カレンダーというものがあり、それらを御社向けに作成し配ったり、そのカレンダーの日付や売りたい日から買えるというのはありかもしれません。

例えば販促カレンダーは味の素が作っているものがあります。
http://www.ajinomoto.co.jp/foodservice/useful/calendar/

7)クラウドファンディング卸売

クラウドファンディングが流行っていますが、多くは個人が開発したものにファンが買うという仕組みです。この仕組はこれは悪くないですが、大量に買ったり売ったり、またロット数は少ないわけです。

そこで、2桁くらい数が多い、つまり最低100個からリターンが設定されたりすると、またクラウドファンディングも違ってくるかもしれません。そうすると、たくさん売れるような仕組みが作れて面白そうです。

ただ、そもそもクラウドファンディングである程度成功すれば卸であったりという話は出てきそうなので、微妙な感じもありますが。

8)バイヤーから選ぶ

結婚式をウェディングプランナーから選ぶというサイトがあります。
https://pla-cole.wedding/

それと同様に、バイヤーを選んでおすすめ商品を選ぶというアイデアです。

商品を自分で選ぶから楽しいとは違いますが、バイヤーさんが面白いから買う、まるで保険の営業マンのごとくですが、そういう視点はユニークです。

不動産賃貸でいえばイエッティなどが近いでしょうか。
https://ietty.me/
不動産の営業マンが代わりに探す感じですね。とはいえ、店頭で話す場合も同じようなことなので、それをオンラインで来店不要にしている感じでしょうか。

この場合のバイヤーは御社のバイヤー担当というところになります。バイヤーがある程度いないと見せづらいですが、たくさんいれば直ぐにできるかもしれません。

9)CM動画やプレスリリースで売る

仕事柄ですがプレスリリースなどを見てそこから商品を探すケースがあります。またyoutube動画なども最近は結構面白いものがあります。

そこで、商品自体を動画やプレスリリースという情報で売るというアイデアです。プレスリリースはあくまで記者メディア向けですが、それらを卸売の人向けに見てもらって買うかどうかを判断してもらう。

または動画CMを作りそれらをみて判断してもらう。

リリース風なものはそこまで作るのは手間ではないですが一点ずつ作るのは扱い点数が多ければ大変です。CM動画も動画制作コストが高くなりますね。

そのあたりの課題はありますが、プレスリリースも面白いというところからのアイデアでした。

10)サルベージパーティー付き

食材というところで、万一買ったものを食べられないというケースもあると思います。その場合にサルベージパーティー、つまり余った食材で食べるイベントやそのやり方を提案します。
http://salvageparty.com/

万一余ったらそうやって食べるというアイデアを提案することで、食料廃棄などのロスを防ぎます。卸売で買う人がどこまで考えているかは分かりませんが、そういう視点を入れることでサイトやサービスの価値をあげたり、卸売会社のCSRになるかもしれませんが、あまりC向けではないので刺さりづらいかもしれませんね。

11)まとめ

卸売という中ではなかなか面白い視点を考えるのが難しい印象です。ただ、他で参考となりそうな切り口を出してきました。多くは人から買ってもらう、見せ方を変えるというものです。

あとは売るだけではないように、つまり買う側からみれば、買う前、買った後のサービスで付加価値をつけたりするということでしょうか。

面白いサービスができたらぜひ教えてください。
ビジネスのご発展お祈りしております。

一つでも参考になれば幸いです。
失礼致します。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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