スモールビジネス起業の教科書D2C本が面白かった

少し前に読んで面白かったので共有します。

自分のスキルをまず出してそこでやってみる大事さ

これはブリコラージュ的といってもいいし、プロトタイプ的といってもいいのですが、今あることでなにかやってみる。準備をして100%とか完璧にしてって傾向が強すぎる人は多分起業に向かないって話でもあります。

ブリコラージュとは、ありもので作ることで、プロトタイプとはまず試作を作っちゃうことです。それは多分できるのですが、まさに精神の問題で、「やれない理由」を考えたり、「完璧じゃない」とか。まあ実際に優れていない、劣ったものを出すとそれで認知されてしまうという懸念は分かるんですよ。

ただ、多くはそこで駄目ならアップデートしないといけないわけで、するなら別に過程でしかないと。そして、出したものが評価されないならそれで終わる感覚です。

著者の言葉を引っ張ってみます。

きっとあなたも「自分なんてまだまだ誇れるスキルじゃない。上にはもっと上がいる」と思っているスキルがあることでしょう。しかし、一般人からしたらそんなこと知ったこっちゃないのです。

一般人の立場で外から業界を眺めて、プロの中の序列を正確に把握できる人なんて存在しません。「同業者から見たら別に凄いスキルが高いわけじゃない人が凄い売上を記録している」なんてことは世の中に溢れかえっています。

あなたが「トップのスキルを持っていない……」と悩むのは勝手ですが、あなたの商品を買う顧客からしたらそのようなこと知りようがないんです。

スモールビジネス起業の教科書_D2C物販編: 事業アイデアから集客を成功させるズルいマーケティング戦略まで 位置: 643より

これ本当その通りだなと思います。

最初の指摘のように、一般の人からすれば、僕の例でいえば、「アイデア出し」が優れているかわって分かりようがないんですよ。だから適当にごまかせとか、嘘をつけなんてことは駄目ですよ。倫理としてNGです。ですが、実績があれば、それだけでまた違うだけですよねと。

そして2つ目のプロ間の話は微差であり、また専門性が高い一定以上の話ですからね。同業からすればすごくないよね、でも売れているのすごいねって皮肉を言われるとかはおいておいて、それもかなり狭い話だと。

3つ目が止めです。トップスキルがあるから一般の人は買うんじゃないんですよ。僕もアイデア出しのトップスキルがあるとはとても思っていない。けど、それなりに考えて(それは自分なりにですよ)、そして楽しく、お客さんにも貢献したいという想いは文字通り「人一倍」あるわけですよ。そのうえでその判定はお客さん、まさに関わった人がするだけなのでそれだけだと。トップスキルなんて逆にあれば恐縮でそんな人に申し訳ないなんて思われて相談が来ないかもしれない。まあ舐められても困りますけどね。

知りようがないからサボって良いとか、適当でいいってそっちじゃないんですよ。であるからこそ、自分のスキルや商品やサービスをどーんと見せていくそれだけです。当然それが同業者から見れば拙いケースはあるし、それでなぜっていうこともある。でもそれってどちらにせよ外野ですから、お客と対峙してそこでやましいことをやっていないのであればそれでGOですよねと。

このあたりは、労せず感謝される話だとかも近いなあと。事業者目線での根っこをお客様目線の葉っぱで伝えるのは難しい話とかもまあ同じ話です。

結局分からないのは確かなので、あとは倫理です。そして誠実に向き合っていくことでものすごく悪くなることは僕はないと考えています。駄目なものは駄目ですから、やってナンボってことですね。

続きます。

あなたより知識・スキルのない顧客に対して、喜んでいただけるサービスを提供する。たったこれだけでいいのです。

つまり、あなたが心を割くべきは「プロ(同業者)の中でのトップになること」ではなく「見込み顧客からトップだと思われるためにはどうすればいいのか?」なのです。

自分が超一流のスキルを持っていないことに対して「顧客を騙しているようで気が引けます……」と思っている人はその考えがおかしいことを認識してください。顧客を騙して契約を結びましょう、なんて言っていません。

世の中に存在するサービスがすべてトップクラスではないと騙していることになるんですか?超一流ホテル以外は顧客を騙しているのですか?超一流の整体院以外はすべて詐欺ですか? あなたが普段務めている会社、全員が超一流のスキルを持っているのですか?

よく考えてみると超一流ではない商品・サービスの方が世の中には多いのです。しかし、それを購入するお客様も、提供している企業も自分が詐欺をしているなんて思っていません。

スモールビジネス起業の教科書_D2C物販編: 事業アイデアから集客を成功させるズルいマーケティング戦略まで 位置: 651より

同様のことを言い換える感じですね。

そして、トップスキルを持っていないと商売ができない、ビジネスが出来ないと思っている人もいるかもしれないがそれはないと。実際にそうなわけですよね。それこそ大手企業がトップスキルがあるわけでもなく、スタートアップで有名な会社にいたから優れているわけでもなく、そんなのはゴマンとあると。

自分のお気に入りの店でもいいですよね。僕はある常連の床屋さんがあってその施術が良いかどうかは正直わかってません(笑)マスターがトップスキルがあるかは知らないけど、安心して任せている。そして満足している。この事実が大事ってことですよね。そしてそれをトップスキルだーとか誇るとかもないわけですよ、マスターがですよ。そこで成り立っている。

そんなことのほうが多いのですよ。くどいですが、著者に代わって言うと(笑)、シンプルに商売やビジネス側の経験値が低いので解像度が低いだけなんですよね、多くは。だから実践して何でもいいので体験して経験して学ばなきゃいけないというのが多いと。上のようなあトップスキル、トッププロ幻想でないというのは「うぶ」な感じです。やっていけば消えていくかなと。むしろ多くの人は僕もですが、トッププロになれないので、そうでないところで糧を得るというか、必死こいていくしかないと。これが実際なんじゃないかと。

だから泥臭いんですよ。地味なんですよ。そういうことなんですよ。それだけで、そこで騙すとか、嘘とか、そういうことでも全くない。そして僕がアイデア出しをして騙したな!とか言われたことはないです。良い材料ですか?まあそういうものですよ。騙してもないし、真摯にやってきた。それだけです。というか、商売ってそういうものですよと。

スキルがないと商売ができない幻想

上でいうような、スキルがないと商売ができない幻想はかなり根強いです。ですが、スキルといっても色々なものがあるし、レアなものから、ありふれたものまで。例えばPCでWordが打てるだけでは流石にきつそうです。ですが、それはIT業界とか事務とか経理とかなら普通じゃないですか。

それが田舎でみんなまだ紙使っているとか、そういうところで「その打ち込みスキル」「Wordスキル」がいるところがあれば話は違うわけです。それだけです。

だから、スキルは誰でもあるのでそれをどこへ持っていくか。くどいですが、それで騙すわけではないですよ。むしろそのWordスキルで感謝されるところはどこか?ってことです。お互い嬉しいですよね。お客さんは助かる、あなたは価値を提供している。もっと頑張りたくなるんじゃないかなと。それだけです。

一方でスキルがなにかあるぞと思いこんでいてもしょうがなくて。それを試さないといけない。所属にいるとそのスキルで食えていると思えるのですが、営業があるから出来たかもしれないそのあたりなだけです。冷静に捉えて考えてどうしていくか。

少なくともですが、思考をしなければこのあたり何も進まないので考えることをしたくない人はフリーランスなり、起業なりは向かないということが言えそうです。

逆に少しでも考えられるならば、考えてどうにかしていくと。その繰り返しでしかないと。それを思い出させてくれるという感じですよね。

おわりに

というわけで、特殊なスキルやプロでもトッププロスキルがないと起業は出来ないという人はそれは幻想であり誤りかと思います。僕の存在がそれを否定します(笑)

では誰でも簡単に楽にできるという期待をしたいのも分かるですがそれはないです。そういうものではない。結局簡単に楽にって考えると誤つのでそれはもう考えるだけ無駄かなと。効率化するとかって意味でなく。サボりたい手抜きたいのはまあ何も良いことはないでしょうと。

自分に自信が持てない状態はとてもわかりますが、自信があるからできるということってそれほどなくて、結果論で、自信になるだけなのかなと。よって、ブリコラージュですね、今あるものでなんとかする、何か作るそこをもっとやれる人が少ないだけかなと。だから少しアイデアをまとめたり、作ってみるだけで道は開かれるんじゃないかと。プロトタイプってことです。

それは最初はまあうまくいかないです。僕もそうです。ですが、粘っていると変わっていくこともある。絶対変わってうまくいくわけではないですよ。そこを色々探りながら試行錯誤していくと道が開かれるかもですねと。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター
シゴトクリエイター
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は400超。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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