セルフホワイトニング市場はどれくらいあるか調べてみた

ホワイトニングとか全く興味がないのですが(笑)クリーニングくらいは適度にしたほうがいいかなと思って最近していない僕です。

さて、ホワイトニングとかセルフホワイトニングとか市場規模以外に出てこなかったので、調べたネタをまとめてみました。

結論

  • 概ねセルフホワイトニング市場規模は店舗売上想定ベースでは600億円規模
  • 利用客数ベースでは1300億円規模
  • よって、600億円~1300億円規模と想定

ざっくりなのであくまでそんなものかなくらいでお願いします。

市場規模

ホワイトエッセンス株式会社の試算

全体を見ると歯科医院でのホワイトニング市場規模は約1,932億円、サロンまたは国内購入セルフホワイトニングの市場規模は約906億円、個人輸入ホワイトニングが約15億円といった構成になっています。

【ホワイトニング最新知識:日本のホワイトニング市場の内訳と市場の問題点】より

上の試算からは、概ね2000億円が歯科医院ホワイトニングで、セルフホワイトニングが900億円ということです。

ここで「歯科医院ホワイトニング」と「セルフホワイトニング」は明確に違うわけですが、「歯科医院が施術するホワイトニング、基本プロが行うもの」であり、「セルフホワイトニングがマシンを使って患者自ら行うもの」という認識でいます。

ホワイトエッセンス社は、事業として歯科医院にホワイトニング事業を提案しているのでこれは結構妥当な数値かもしれません。なお、歯科医院向けてに271店舗ほど展開しているようです。

リサーチからの推計試算

これは僕が考えてみたものなので、まあご参考程度に。

セルフホワイトニングは、

  • セルフホワイトニング店舗は最低6000件~7000件程度
  • 1件あたり年商は1000万円程度と想定
  • 1店舗あたり1000万円×6000店舗=600億円規模と推定

というのがまず1つ。

次に顧客単価から考えてみます。

  • 1回あたり単価は5000円として、週1ペースで1ヶ月通い4回、その後月1ペースで11回で1年。
  • これらで年あたり15回なので、7.5万円ほど。年顧客数は、130人ちょっとで月10人ちょっとで少ないかもだがそれくらいですが、こんなものかなと
  • セルフホワイトニング利用者数は労働人口7000万人のうち1割もあれば良い方(国民10,000 人へのアンケート調査結果)。最大700万人と想定。
  • 700万人×7.5万円=5250億円
  • とかなりでかいですが、700万人のうちセルフか歯医者か分からないので、シンプルに、セルフ6000件として、歯医者1.8万なのでこの比率で考えてみます。実際にはセルフの利用者の方が多いが売上単価も売上も少なく、歯医者は利用者少ないが売上単価が高く売上も多いという「仮説」でいます。
  • よって、700万人のうち、セルフは175万人ほどと想定。
  • 計算しなおすと、175万人×7.5万円=約1312億円

これも合っているかはおいておいて、推測値ですね。

よってセルフホワイトニングは、600億円~1300億円規模という推定となりました。

歯科医のホワイトニング規模は?

ついでに歯科医のホワイトニングはどうなのかというところですが、これも計算してみます。

  • 利用者は先程のものから525万人と推測(多分多い?)
  • 1回あたり3万円で3ヶ月毎で通うので、年12万円。もう少し高い気がしますが一旦このあたりで。
  • 一人12万円/年×525万人=6300億円となりました。

ただこれは大きすぎると思っていて、利用客数がこんなにいないかなと。全ての歯科医にあるホワイトニングを使っているとは思えないので。ここはまあよしなに。

店舗数規模

セルフホワイトニング

サービス名店舗数(約)サイトURL
ミュゼホワイトニング131https://musee-whitening.com/clinic
メディカルホワイトニングHAKU89https://whitening-haku.com/
エクシアホワイト88https://ecxia-inc.com/
ホワイトニングカフェ57https://whiteningcafe.jp/
PLATINUM Lab.55https://platinumlab.jp/
ティンクルホワイト38https://www.hakara.jp/
ホワイトニングバー16https://whiteningbar.jp/
HAKARAセルフホワイトニング16https://www.hakara.jp/
ラブホワイトニング6https://lovewhite.jp/
合計数496

ざっくりですが、もっと多いところもあるかもですね。

ホットペーパービューティーのホワイトニングでの検索では約6,000件ほどなのでこれくらいはあるのかなと。というわけで上の店舗は比較的大手規模ということかもしれません。見落としているところがあるかはわかりません。

チョコザップのホワイトニングは102件で意外に少ないですがこれでも100店舗あるのは大きいですよね。

あと、セルフホワイトニングサロンマシンですよね、これがあるのでシャリオンなどは7000店舗と公称しているのでそれくらいはあるとも言えそうです。

歯医者数とホワイトニング実施歯科医数

日本歯科医師会データでは、歯科診療所自体は68,490件。7万近くあります。元は厚労省データですね。

EPARKの全国歯科医も同程度です。よって、ここで「ホワイトニング」とすると、「歯科医で、ホワイトニング実施歯科」は、18142件でした。つまり、7万ある歯医者で、25%くらいはホワイトニングしているかもってことですね。

他メモ

他にも関連するところで気になったものがあったのでメモしておきます。

矯正器具市場規模

株式会社アソインターナショナル2024年6月期第2四半期決算説明資料では、国内矯正歯科矯正装置は114億円ほど。ここから、矯正歯科にASO社は5000医院ほど(全体2.5万医院の矯正歯科がある模様)で25%のシェア。1医院あたり50万円ほどということで、矯正歯科側が50万円で販売するとなると、材料費としては1-3割程度と想定。

すると、1顧客矯正をしたいお客さんで単価50万円で、材料費5-15万円ほど、人件費が3割くらいとすると、15万円残りが粗利で20万円くらいなのかなと想定。1医院あたり矯正歯科顧客は不明だが、仮に1億規模の売上とすると、50万円であれば、200人規模。月あたり20人くらいなのでそう無理ではないのかも。

矯正歯科市場規模

DRIPS社の調べでは、年間推定3,000億円。日本の歯科矯正市場規模に関する調査としている。

一方で、歯科患者自体は推計で133万人だが、歯科矯正は3万人ちょっと。つまり、3%に過ぎないので、仮に歯科市場規模3兆円とすると900億円程度しかないかもしれないので、このあたりは推計次第となりそう。

例えばASO社の調べが分かりやすいので貼り付けておきたい。これを見ると、伸びはあるのでというところに期待するのは分かる。

オーラルケア市場規模

富士経済の調べでは、国内のオーラルケア関連製品 4,186億円となっている。ホワイトニングも入るが、歯磨きなども入るため参考程度に。

医療費全体は46兆円規模

とにかく大きい印象。

歯科診療所売上規模は全体で3兆円!

歯科医などは、電算処理分(レセプトなど)が概ね導入されているのでそこから3兆円規模といえるのは押さえておく良さそう。

「令和4年度 歯科医療費(電算処理分)の動向」~歯科医療費(電算処理分)の年度集計結果~

7万施設あるとすると、1施設あたり4000万円ちょっととなるので体感と合致する。歯科医院開業で目指すべき1日の来院患者数ってどう決めるの?にあるように医療費の動向調査を見ると、

歯科診療所は4000万円超で医療費は推移している。

当然、平均値であり、かつ矯正歯科2.5万と残り4万が一般歯科医と考えると、おそらく矯正歯科はもっと売上規模は高く、一般歯科医は矯正歯科より低いと思われる。規模やいろいろな条件によるのでそこは気になるなら押さえたいところ。

自費売上とは?

自費売上というのは医療系の言葉といえそうだが、歯医者でいえば、保険がきくものは保険売上だとという。つまり、1万円報酬なら3000円など3割負担を患者がするはずで、その1万円が保険売上と思われる。会計処理などではどうするかは分からないが、3000円は患者からもらうので、あとで7000円を点数などでもらうなどだろう。

自費売上は、保険がきかないもの。例えば矯正もだし、ホワイトニングなど。審美的なやつはきかないので。クリーニングは確かOKのような。そういう保険がきかない、自らやっていることは自費売上という。

多くの歯科が保険売上が多いのでこういう言葉があるのだと思うので面白い。

第24回医療経済実態調査 (医療機関等調査) 報告でポイントだけ述べると、

こんな感じになっている。個人診療所なら、8割は保険売上で、残り15%くらいが自費売上。法人だとそれぞれ7割と25%で売上規模も違うがそんな割合感になっている。

おわりに

セルフホワイトニングとかの市場があるとか全然最初は興味ナッシングだったんですが調べていくと結構面白いなと。歯科医とかの医療費とかも全然知らなかったですし、矯正歯科も思ったより市場があるのかないのか。そのあたりも面白いなあと。

結論的にはセルフホワイトニング市場規模は推計レベルでしかなくなかなかこれって感じでないですが、調べてみると知見にもなりますし、面白かったかなと。なにか調べるヒントになれば幸いです。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

リサーチとアイデアの出し方講座

大橋のアイデアの出し方やリサーチの仕方などのやり方などを初心者向けに解説したUdemy講座です。本ブログのアイデアやリサーチネタが気になって、どうやってやっているんだろう?と思った方はぜひ。

気になる方はハードルを極限まで下げているのでチェックしてみてください!