マーケティングリサーチ業界を調べてみた

マーケティングリサーチって思ったよりも一般には知られていないと思っています。マーケティングという言葉が大きすぎるのと、リサーチというのが業務で分かりづらいからですね。そのままなんですけどね。

それはさておき、マーケティングリサーチ業界規模は僕のアイデア出しやリサーチとも密接に関わるので面白いところもあるので調べてみました。

市場規模

市場規模としては、社団法人日本マーケティング・リサーチ協会のデータが信頼出来ると思います。正会員社数は111社で当然全ての会社ではないと思いますが、2022年度経営業務統計実態調査によれば、推計市場で2,590億円規模となっており前年比10%ほど伸びています。

売上規模としては21億円以上が約20社となっていて、全体92社(回答社)のうち2割ほどです。8割は20億円未満で、かつ30社は2億円未満です。なので2割の大きめな企業が全体1900億円のうち、1600億円で8割を売り上げているというのは2:8の法則みたいで面白いですよね。

簡単ですがグラフを作ってみると、2005年で1500億円規模で、2021年度では2357億円規模で成長傾向にあるというところでしょう。

日本マーケティング・リサーチ協会の経営業務統計実態調査より筆者作成

大手企業

マーケティングリサーチでの大手企業となるのは、以下3社となるようです。なお、上のJMRA会員では売上データは開示されているのですが、トップはマクロミルで、2位がビデオリサーチで220億円となっています。インテージ自体は会員ではないのかもしれませんね。そのあたりは留意が必要です。

インテージ

ホールディングスが上場しているため、2022年6月期で売上は600億円規模で最大手です。セグメントでは3つあり、マーケティング支援で消費財・サービス系と、ヘルスケア系、最後にDXやローコード開発などでビジネスインテリジェンスの3つです。メインはやはりマーケティング支援の商品材・サービスで380億円規模となり、ヘルスケアは140億円、最後のビジネスインテリジェンスと続く形ですね。

マクロミル

2022年6月期の売上は498億円でした。興味深い記述としてリサーチ業界でなくインサイト産業という記述がありました。これをどう捉えていけるかが鍵となるのかもしれませんね。セグメントというところでは、日本国内事業はリサーチ事業とデジタル及びその他新規事業として、300億規模、韓国で40億円、その他海外事業として100億円ということで、グローバルを開拓していくという感じが伺えます。

クロス・マーケティング

2022年12月期で売上は249億円でした。セグメントでは、デジタルマーケティングで100億円、データマーケティングで83億円、インサイト事業で65億円という割合です。バランスがいいですね。

以上から、上記3社がマーケティング・リサーチ業界の大手企業という認識です。とはいえ、リサーチ事業というのをどう定義するか、内実はDXや別事業を入れるか、あとはM&Aというところでこういうところは成熟した業界なのでそうなのかなーという印象でした。

おわりに

簡単ですが、マーケティングリサーチ業界の概観でした。市場規模自体は成熟と思われましたが地味に成長している感じです。とはいえ、中身はDXとかデジタル領域なので、リサーチ自体はやはり成熟しているのかなという印象でした。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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