個人で電子書籍Kindleはどこまで稼げるか

現時点の結論は売っていくのは難しいところです。ただ、それも自分の専門分野としてどこまで売上以外で価値を出したり関連させていけるかどうかというところに着地しそうです。つまり、個人のアピールになる点はあるのでそこを期待してみてはどうかという話です。

結論

  • 個人での売上は数百円から数千円までばらつきがある
  • 売上に期待してやるというよりも、副産物的な方が適切に感じる
  • 長期でやれば売上はコンスタントに出せるのは事実

というところです。

1番目は、まあやり方次第ですが、無名な個人でもというところです。逆にある程度名前が知られているとか、ファンがいるとか、特定のジャンルで強いならもっといけると思います。

2番目は、売上至上主義の個人はいないと思うので、副業なり今までの知見を活かすなりということで「副産物」的なアプローチが良いと思います。不労所得だと怪しい響きしかないのですが、3番目にコンスタントに少額でも売上が作れるのは全く自分で仕事を生み出したことがない人なら感動ものだと思います。いや、僕も普通に読まれれば嬉しいですし、ありがたいと思ってますよ(笑)

本題の前に色々と

実際に電子書籍は簡単に出せるのですが、それをする人は実は限られるのが現実です。実際は書くとかそのネタとか、まあ商業出版ほどではないけれどそれなりの労力がいるわけで誰でも出来るとはいえ、誰でもやれないハードルがあるわけですね。さらにやったところで、売上にならないからやる人はなかなかチャレンジングだということです。

一方で、僕のように探検して面白い人は探す人もいるし、ひどい本(内容がページ数稼ぎとか、文字数が少なすぎる=多ければいいわけではないのだけど)というのもあるが、それはわりと一部のみかなと。とはいえ期待値として商業出版ばりのものを求めても駄目かと。ただ、商業出版が強いとはいえ、って感じですね。どうよっていう商業出版本もあるので、結局何を読むか、当たるかですね。

と、前置きで色々述べつつ、じゃあ実際どのくらい稼げるものか、先達の取り組みを調べつつ、自分のデータも踏まえて考えてみます。

個人出版のKindleで稼げる額

こういうのも自分で調べれば出せるのですが、手間な人もいるでしょう。実際に調べてみるといいと思いますが(笑)こちらで個人出版で頑張っていると思われる人の記事を漁ってみました。生データとして自著のデータを出している人を見ています。

【Kindle(キンドル)副業】電子書籍のセルフ出版の売り上げ公開!先月の収益は311円(2020年7月〜現在まで)では、著者の経験を活かした電書を出しています。2020年7月から翌年4月までで、10ヶ月で、2,600円前後です。月平均260円となります。著者の指摘にあるとおりでブログで広告貼る方が多分稼げるのは同感です。

Kindleセルフ出版で出した本の、1年間の印税を公開しますでは、ある本は9ヶ月で約38,000円となっていて、月あたり4,000円以上ですね。別の本では、月800円となっています。

Kindle本出してみました。結果は?売り上げは?では、リリース月で約2,500円となっています。CADオペレーター本というニッチさは面白そうですね。

先達のデータからかなりばらつきはあるのですが、数百円から数千円までというところですね。実際には冊数や価格設定もあるでしょうが、そこは目をつむってみていえるのはやれば売れるってことでしょうか。

では、僕はどうなのかというと、過去にデータを公開しています。セルフ出版本の17ヶ月の売上データから振り返るでは、17ヶ月間で約9,400円でしたので、月あたり500円です。

もうちょっと色々なデータを探ってもいいですが、このあたりで。

長期的に稼げるのは本当か

冊数を量産するのはまあ是非はおいておきましょう。個人的にはあまりおすすめではないです。理由は結局薄いものを量産しているねという認識になるからです。もちろん一冊ずつ丁寧に作ってそれが多いなら言うまでもないですね。

さて1冊でも数冊でもいいのでそのリリースした本が売れ続けるのかどうか。ニーズによるとは思いますし、宣伝をどこまでしているかもありそうです。そういう環境の違いはありそうですが、数年単位で計測しているとやはり面白いですよね。

自分のデータを出してみます。僕が出した本は、2017年5月発行で、販売はほとんどなくKENP頼りとなっています。以下がグラフです。

2017年5月から、まあ並はありますが、意外に全く読まれない月はないんですね。月単位ならです。日にち単位なら普通にあります。KEPN頼りとはいえ、販売ロイヤリティ(Kindle本として売れたものということ)も12,000円ほど、KENPも1万円ほどで22,000円ほどとなっています。

月数で割ると、2017年5月から現在は2021年6月までとすると、ほぼ4年なので48ヶ月です。22000円÷48=約458円です。

リリース後にやったことは、無料キャンペーンをたまにやるくらいであとはたまにブログで宣伝するくらいで、そのためにやっていることは非常に少ないです。寿命としてリリース時は確かにもっとも多いように思えますが、その後も波はあれど売れると。ただ、僕の力では500円がせいぜいというところなのが事実です。

このデータからいえるのは、あくまで僕が出した本のレベルで500円でいけるということは、これを増やしていけば増えていくということになりますよね。とはいえ何をテーマにするか、どうコンテンツを作るのかというところがポイントにはなります。

結論として売れる額はおいておいて、数百円だろうがコンスタントに入ってくる=読まれるのは、間違いないと言えます。4年のデータで十分だと思いますが、この後どうなるかはもちろん分かりません(笑)

戦略を立てて動いていくのが良さそう

Kindle出版で何をやりたいかを明確にする

その電書出版で何をやりたいかが一番のポイントとなりそうです。売上を目指すと期待値とずれるのであまり狙わない方がいいでしょう。あとランキング1位もやり方次第なので、それだからどうともいえなさそうです。個人本に対してランキング1位だからというのは優良誤認すら感じるとも思うので、ここは読者との関係性ですよね。

どれくらい売れるかやってみたいと感じる人はまずやってみるのはありだと思います。意外に売れる売れないを体感して、そこで手応えを踏まえて飽きないなら次へいくのもいいし、なんか合わないなと思ったらやめればいいのかなというところです。

コンテンツに対して妥協しない

あくまで僕が個人出版で面白いなあというのは、その人ならではの考え方や視点です。ノウハウ系はそこまで面白いとは思ってないのですが、ノウハウでなく体験談が面白いですね。特殊な体験とかよりも、仕事としてどういうことをしているかみたいなのはわりとこういうインディーズ出版で色々玉石混交感が好きなので(笑)

一方でそれも適当に書いているのでなく、しっかりとその人の言葉で書いているなら大体OKです。OKとは評価として普通以上ということですね。レビューはほとんどしませんけどね。

妥協しないとはいえ期間や時間の制限もある程度掛けないとダレるのでそこはある程度って感じですね。ここもクリエイター的な人がやるととことんやってしまって燃え尽きるかもしれませんので注意です。

やってみた体験をアウトプットする

意外にやってみたという記事を書く人は少ないものです。意外にですよ。客観的にデータを取って検証するという人がすくないのでそういう場合はチャンスというか、売れているから出すとかでなく、売れてなくても見つめるのは大事ですね。売れたいなら売れるように考えていけばいいし、やってないならやってみて考えるのもありですし。

そういう体験をアウトプットすると、好んで見に行くのでぜひ(笑)

個人は小さい。けれど確実に読まれる

ブログなども一緒かもしれません。個人の良くわからない人が書いたものなんて読まれないよというのは解像度が低すぎる意見ですから、Kindleでも一緒ですよね。良くわからない人でなく、色々と体験して経験してそれを何かしら文章なりまとめるのは結構どんな内容でも大変です。それを知っている人はリスペクトしてくれますよ。知らない人はディスってくるかもしれませんけどね(笑)

やってみると個人の力って小さいなと思います。とはいえ、個人の力というのはゼロではないとも思うわけですね。だからやってみる。

ブログをやっている人ならブログ読者とKindle読者が一致するかどうかですよね。宣伝方法によると思いますが、ちょっとこのあたりのデータは僕にはないので分かりません。ただ僕の感覚では知った人がたまたまKindle出しているなら興味があるテーマなら読みますね。

なぜかというと、ブログ記事でまとめる場合、記事でわりと分けていく必要があり、世界観も結構限られます。頑張って1時間くらいですかね。電書もそれくらいの分量が多いとはいえ、1時間だと薄い感もあります。そこは作者と読者によりけりですけど、何を求めるか。ごっついものならそれでいいし、ライトなものならそれでいいし、それも作品によって変えてもいいわけですね。

アピールはいいけど適度にする

電書で著者のやっているビジネス案内、つまりマーケティング要素があるものがあります。まあ別にその是非はおいておいて、端的に読者的にいえば、その著者に心が動かされたなら案内の価値は出ます。ですがそれほどの価値があることってかなり稀です。情報商材くさいものは論外ですし、メンテされてないとリンクミスとなっていたりします。

やはりKindleにおいてはコンテンツであり、本の内容ありきです。薄い本で本当に内容がないのに宣伝しかないものもあるわけですが、二度と見ないですし、どこかで見たぞという時真っ先にそっ閉じするわけですよね(笑)長期で考えると結局コンテンツは妥協してはいけないってことは先に書きましたがやはり大事でしょう。

適度なアピールとは、プロフィールを充実するなりこんなこともやってますくらいですかね。ターゲットである読者として誰に読んでもらいたいかの企画がぶれていると、違う人も読んでしまってズレてしまったりするわけなので、そこは企画の話で、執筆とは異なるかなと思います。まあ電書を出す事自体が企画なので本来は一緒なんですけどね。

心が動いたぞ!という感動でなくても、面白そうな人ならURLがあったり、参照先があれば僕は調べてみます。怪しい人でないならそこからコンテンツを見たりもありえますが、上でいうアピールが強すぎたり、あとコンテンツがそこまででないならまあ見ないですよね。ひどいものは論外ということです。

チャレンジしていくのがやはり良い!

個人的にはやはりKindle出版がどうというよりも、面白いものを読みたいですね。全部は無理ですけど、面白そうなものはどんどん読んでいって紹介したいですし、ニッチでいいなーとか、この視点はなかったなあとか。そういうのとても好物ですから。

僕自身Kindle出版自体は、現在2冊です。過去薄いなーと思ったり、あと全然売れなかったものは取り下げました(笑)そういう意味でトライしたのは5冊ですね。

今も一応3冊目を仕込んでいますが、まだリリース出来る着手レベルではないので進んだら報告して、稼ぎ頭に育ててみたいと思います(笑)

というわけで、Kindle出版や電子書籍出版で破ったらどうなるかという人はぜひやってもらって、楽しんでもらえればいいかと思います。少しでも売上になると感動できると、それをさらに高めていけばいいという感覚でいけば、読者やお客さんに喜ばれてお金をもらえるということになりますしね。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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