有料の案内をすると怒られた話にわかりみが激しい

この記事読んで本当そうだなあと思ったので。

お金がない人を相手に商売をする方法はある?【スポンサーの見つけ方】

ビジネス的な視点なら当たり前なので「何が悪いのか?」となるのですが、ボランティアやNPOや社会課題を解決したい!となる人だと、言い方は悪いのですが「お金がない」のですね。

決定的に言えるのは、お金がない人から(ここでは相談者ですが)有料案内をすると、件のように言われたということですね。

実は僕も同様の経験があるので、書いてみましょう。

つまり、感覚の違いは考慮しつつも(相手の立場は分かる)、けどそれだとこちらは「死ぬ」ので、妥当ではないということと、マインドセットとしてどうしていけばいいかも考えてみましょう。

セルアップやクロスセル的な意味の提案

僕の場合はシンプルです。アイデアが良いというところなので、とはいえこれ以上は今回は出来ない。それ以降は、「もし興味があれば」別途有料で相談に乗るという話です。

これはビジネス的にはとてもスムーズだと今でさえ感じます。また強制などではなく「相手が望めば」という配慮も入れています。自画自賛ですが、これで怒られる(笑)余地がないのに、まあ怒られたということです。

上の記事の著者も同様でしょう。著者の場合は無料お試し後なので、お試しはその価値があるかというところであって、それも著者からすればコストです。いわゆる広告宣伝費に該当するはずですよね。本質的に無料のサービスは確かにボランティアであって、著者がその分を負担しているわけです。

僕の場合はニュアンスは違えど、お試しではないので、とはいえほぼ同じと感じ共感したところでした。

というわけで、スマートな提案だぜ!と思ってもそうでない客からすればそうではないというところでした。

ではどうすればいいのか?上の記事は受益者から受け取らないモデル、これはいかにもソーシャルビジネス的な視点ですけど、今回はそういう話ではないです。

客選びを粘って磨くしかない

結局お客さんとしてそういう人が相談に来た、そういう人と仕事をした。なんかこれは違うな?と思ったら、もう丁重に言葉を変え、色々とやるしかないのかなという話です。

上のような提案はあ、ビジネスや商売なら当然のことなので、そこを全部無料となるとボランティアになってしまうわけです。これはもうその通りです。極論はサービス提供者に「生きるな」といっているようなものですから論外です。

僕が感じたのは、多くは客選びに失敗したというところです。もちろんこれもすぐに見極められないのですが、仮に無料お試しがあっても、その場合に色々な事項をちゃんと説明する。これ読まない人もいるのでしょうから、「提供時に一個ずつ逐次説明して了解」していくくらいでもいいのでしょう。まあそこまでしないといけないのも、「手間」ですけど、それはもう来る人次第ですよね。

そうやってお試しということを認識した上で、恩着せがましいほどしなくてもいいですが少なくとも「普段有料のことを無料でやっている」のは、例外的な措置であることを伝えるべきとなります。

でんかのやまぐちの本でも、しれっと書かれていたのは「値下げをする客や買わない客は結局選別する」し、「相応の対応」(断る)をするとありました。つまり、上辺だけ見ると、生き残りで顧客を選ぶ「だけ」といえるのですが、その水面下では計算しまくって、選別しているんですね。そう書くと誰でも平等!みたいな人はヒステリックになるのですが、商売とは選ぶことですらあります。お客をですね。そうでないとこちらも瀕死するわけですから。気になる人は読んでみてください。僕は非常に感心したところでした(笑)

そういうわけで、実際にどうするかですけど、当然断るし、こちらから切っていくというのが正しいというわけです。そうやってビジネスや商売の価値を下げないし、自分の価値をちゃんと伝えるのがポイントだということです。

そうやって僕が上の件でどうしたかは、全くこちらは不誠実だとも思わず、毅然とした形で「お客選び」を間違えたな、こちらが悪かったなというところで終わりました。悪いといってもこちらが本当に悪いなんて思っているわけでなく、少なくとも非はありません。そうでなく、そういう自体になったのは「自分が招いたことだ」と思うことですね。まあ洗脳に近いです(笑)

なんでかといえば、そうしないと学習、学び、ラーニング、スタディなどの得るものにならないです。何を言っているかという「客が悪い」「客の態度が悪い」だから、こちらは悪くない。これ正しいように思うのですがそれでは成長はないってことです。上の本では逆にいえば、そういうお客さんを断る、さりげなく受け入れない代わりに、きちんとお金を落として頂けるお客には丁寧にするということが徹底されています。まあそうだろうあなと。使っている客は丁寧にされるよなあという感想です。それ以上でも以下でもない(笑)

つまり、ラーニングをしていくには、そういう姿勢くらいかな?というところです。もちろん無理にしなくてもいいのですが、実際に同じパターンはないのですが、状況によっては似たシーンも出てくるんですね。つまり、こちらは安いとか、何でも対応してくれるのだと思い込まれると厄介です。そこはきちっとしましょうという話でもあります。

これについて先回書いた記事と同様で、顧客を教育するなんて考えるのは辞めましょうということです。リソースとして、そういう人はスルーして、上得意の人であったりより贔屓にしてくれる方にサービスしたほうが「見返り」が大きく、あなたを発展させるでしょう。この考えは、別にお客に媚びるとかそういうことじゃないですよ。こちらに価値を見出してくれる方にはそれなりに見返りを返す。それが商売というところです。それ以外でもないのですが、このあたりの感覚が掴みづらい人は意外にいそうです。理由は簡単でそのまま商売やビジネス経験がないと、自分の商品やサービスに対してそれを売ること、お客さんとどう関わるかの解像度が低いからですよね。

社会問題等を解決する人からお金は取れないのか?

ちょっと話題を変えて、ではソーシャルビジネス等を考える人からはお金を取れないのか?って気になりませんか?

答えはないんですけど、上の記事で著者が書かれているように、取る人を変えるしかないですよね。わりと個人だとやれる択は限られます。別に僕はボランティアやNPO活動を否定しているわけではないですよ。ただ、その感覚で誰もが「無料でいいことをするから、あなたがお金を誰かに払う必要性がない」のは乱暴ですよね、ってことは同程度に理解する必要があるってことです。あなたがそういうことをやろうとしているならですね。

ポイントは受益者からお金を取るのでなく、今回はそういう仕組を作る人から取るので、意味は異なります。正解でもなんでもなく、相応にいただくのが良いかなと思います。例えば1円でもです。1円とは大げさですが、無料と1円はかなり違います。仮に無料でもいい場合はあまり例外ルールがないのですが、関係性があるなどに限られるか、提供する側つまりあなたが「良い」と思った場合です。それ以外、つまり上のように「有料なんてとんでもない」といっていう人は論外です。発注者側、相談者側がNGというのが論外ということですね。

単にそれは一言でいえば「お金払いが悪い客」ですよね。また払う気がない客もありえますから、そういう人とは付き合ってはいけません。

それで、じゃあソーシャルビジネス支援っていう時、お金を取りづらいのは分かるので、どうするかというと、それこそ違う形でお金を出してもらうか、違う仕事を紹介してもらうとか、何か違う金銭的リターンではないものを期待するしか基本的にはないのかなと思います。

とはいえ、そういう期待もほどほどでして、それを熱望したり過剰に請求する人はきつい気がします。なんというか少なくとも精神的に余裕がないとそういう人とは付き合えないのだろうとも思うわけですね。

一方で、もう一つ書いておくと、ソーシャルビジネス的なものでお金を稼ぐ仕組みってまあ難しいんですよね。難しいというのは、受益者は対象者ですけどそれらからお金取れないからですね。教育とかそうなりがちですよね、塾とか子どもはお金払ってないですよね、親が払います。そういうモデルである限り、なんともお金を払うのが本人ではないので分かりづらくなります。

逆にいえば、ソーシャルビジネスを成立させるならばそこの構築に長けていくか、磨いていくしかないです。やらしくあえて書けば(笑)お金をどう引っ張ってくるか、それこそ事業収益でなくても当然寄付、会費、補助金、助成金なんでもござれです。そんなこと言ってられないといって動けるかどうかです。なのですけど、意外に志が高くてもそこまでできるって限られる気がします。

その人なりの身の丈やものさしでやったほうが多分社会にも、自分にもハッピーだと思うので、当然余裕があればどんどんやったほうがやっただけ徳が高まる気がしますけど、そうでないなら「自己犠牲感」が強いのでおすすめしないですね。

じゃあそういう仕組みってどう作るのかというと、少なくともNPO畑でなく、ビジネスに近しいことか、トライをしていないとなかなか厳しいでしょう。だからこそ、ボランティアやNPO的なことだけでなく、ビジネス的な経験もあってやっと見えてくる。またはその団体で試行錯誤するしかないのかなという泥臭い話で終わります(笑)

楽なものなんてないんですね。こちらが普通にやっていたとしても、怒られることもあるわけです。これも不条理といえば不条理ですが、まあそういうことも普通にありえますから、そこもあるのだーくらいで、まああってはいけないんですけど、踏まえてビジネスをしていくって感じですよね、ええ。

問題はそういうロジックや論理で通じて「分かりますよ」で話が進むことが、おそらくですがNPO的なところではなく、情熱や意志や感情に走りがちというのが多くでしょう。つまり通じないんですね。意志ももちろん大事ですけど、それは自分の意志だけでなく、相手の意志も尊重する。ビジネスライクとは冷静とか冷たいって印象を覚えるわけですけど、実際はそういうやり取りや儀式的なところで、様々な応酬があるところがなんとも面白いのではないかと、そこが僕は醍醐味だと思っています。

それを割り切ってやるか、見合わないぞって切るか、そのあたりもあなたの判断次第です。誰かがアドバイスしてくれるとか、良いメンターがどこからか来て教えてくれるなんてまあそんな幻想は捨ててください(笑)自分で判断する、または痛みを覚えて(怒られる痛みのことでなく、その後の判断やどうしていくか、今後の再現性とか、対応とかですよ)どうしていくか、それってやはり自分で考えて動くということだけなのですが、そこが求められるかなということを痛感するわけですね。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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