概念を言語化して抽象化して持ち運ぶ利点を考えた

ふと思ったのですが、言語化してそれを持ち運べると便利だなと思っています。というのをやりたいのでなくやっているのですが、今回は具体的に「アイデアダンジョン」という造語を勝手に僕が作ったのでそれで説明してみます。

自分が考えた概念を言語化してみる

まず、アイデアダンジョンって言葉の話です。僕が勝手に呼んだので、色々経緯はありますが、まず聴いた、見た、読んだあなたは分からないですよね。ゲームなの?なにそれ?と。

なのでまず僕がこの概念、言語化に際して込めた意味も説明します。

前提としてアイデアノックみたいなものをイメージしてください。アイデアを一杯出すとか、日々出すみたいなことです。ですが、これってちょっとしんどいというか、大変だなと。アイデアマラソンなども否定しないのですが、ちょっと大変な気がしませんか?実際にそれをやるのとやる前の印象形成の違いだけで、着手するかどうかなら、まずやりやすいのをやりたいのではないかなと。

そういう意味で、ダンジョンっていいなと。トルネコダンジョンとか分かる人は分かりますが、いわゆる毎回ダンジョンという洞窟が異なると。その地形ですね、アイテム、敵が異なるということです。今でいえばマインクラフトとかも生成タイプだから近いですよね。

ああいったゲームをイメージしてもらって、毎回違うぞと。それをそのままアイデア出しに転用した概念を「アイデアダンジョン」としました。これは僕が勝手に言っているだけなので、違う人が同じことを言っている可能性はありますが、僕は僕の意味でまさに使っているだけです。

もっと有り体にいえば、「アイデア出しの日々の活動を楽しんでいる」という感覚を伝えたかったし、そうやっているというところです。

この比喩は色々使えます。ちょっと手強い敵が出たり、未知が高かったり。逆にぬるいアイデアやアイテムがあったりとかもありますよね。まさに冒険という比喩が適切なのかもしれません。

ここで抽象化と具体化の話

やや本題とはずれるのですが、抽象化とはこのように相対的であります。つまり、具体的な説明を具体的ということであれば、先の説明がまさに具体化です。わからないですからね。

では、「アイデアダンジョン」としてまとめることは抽象化といえます。これは記号でしかなく、多くの人にはわからない言葉でしょう。あなたも一発で分かるならなかなか鋭いですが、もっと不可思議な言葉にすればまず分かりません。別にそこを競う話でもないので、自分でもしっくり来る造語が大事ですよね。

この抽象度とか具体度とかはキリはないです。アイデアダンジョンが抽象度が低いという人もいると思います。例えば「アイデア出しとは生きることだ」なんていったら、もっとわからないですから(笑)

具体的説明もこれでわからない人もまあいると思いますから、もっと説明していく必要があるかもしれません。だからキリがないんですね。アイデア出し自体をしたことがない人にその概念を説明するのはムリではないですが、手間はかかりますよね。

抽象化のメリット

ここで言いたいのは、抽象化=言語化として、概念を生成してその具体的説明をまとめられるということが良いというかメリットがあるという話です。

抽象化をたまに誤解する人はいますが、曖昧であるとか、ぼやけているというのは本質ではないです。それは曖昧性に価値があるとかでなくて、それによって色々な概念をまとめられたり、説明しやすくする。ある種の記号ですよね。

数学の記号とか数式とかに近いと思っています。

例えば、客単価×客数=売上みたいなのがあるとき、これをいちいちですね、「お客さんが一人どれくらい買うかとお客さんがどれくらいいるかで、売上は出せますよね」という説明は冗長なわけです。冗長というか長いってことですね。伝わりますか?

当然、理解として、「客単価×客数=売上」を見た時に、その意味がある程度分かる必要がある。これを僕は「展開」とか「解凍」といっています。つまり、抽象化=圧縮されているのであり、具体化=展開されている、解凍されているというわけです。

なので、ZIP等の圧縮アルゴリズムやプログラムなどもそうですが、その展開するための知識や前提がないと抽象化されたものって使えないですよね。例えば「客単価×客数=売上」で、ビジネス経験がある人は普通なので「展開」して、具体的経験としてたこ焼き屋だとそうだったなとか、カフェではそうだったなとか。一方でそれがないと「わからない」となって理解がしづらいでしょう。または一部しかわからないでしょう。

長くなりましたが、メリットを書くと、おそらくですが、

携帯性

携帯できるししやすいってことです。スマホとかと一緒です。デスクトップPCよりスマホの方が持って来やすいですよね。車で持ち運ぶだけで大変です。紙の辞書→デジタル辞書とかって感じです。

圧縮性も見逃せません。脳内データベースって有限かはわからないですが、多分全てのことは覚えられないでしょう。どちらかというと、節約という感じですかね。脳内に全部その概念があったら空でないので処理が大変。メモリ不足って感じですね。

そのために圧縮しておく必要がある。必要な時は展開すると。また要らないならしまえばいい。それだけです。

検証性

ちょっと言葉が分かりづらいですが。そもそも概念自体が受けるかどうかって大事です。自分の中でこれでいくならいいですが、人によっては「それちょっと違う印象だな」とかもありますから。この「アイデアダンジョン」も受けるかは不明ですが、使える時に使ってみたいと思います。

という時にこれはそのまま口にする、こうやって言葉にすれば検証できるということです。言葉になっていないなら、何かしらイメージ、ビジュアルとかにするとか、音声とかなんでもいいので表現しないといけない。そういう時言葉って便利だなと思います。

アイデアダンジョンの概念をイメージで伝えるのもスキルですが、僕はそこまでないですね(笑)むしろ、それを簡単に出来るならそっちのほうを磨いたほうが面白いですよね。

記憶

最後は記憶です。「アイデアダンジョン」という言葉を今回何度も使っていますから、これで僕は勝手に覚えてしまいました。自分が生成すれば愛着も湧くし、生み出した人なので意味も色々いじれると。あとは自由に使えばいいと。言葉が社会に定着するとは思えませんから、少なくともこれは自分の概念をまとめるというところで使いやすいですよね。

すぐに発する事ができるは大事ですよね。ビジュアルで前描いたなというのを「瞬時」に取り出して示せるならいいですが、普通はビジュアル表現はそこにないので、検索したり、取り出すまでに時間がかかる。けれど「アイデアダンジョン」というのは8文字かそれを書くのはかなりコストが低い。

自分の概念を造語化、言語化出来る人は多分抽象化力が高い

これは仮説ですが、思考する人はその概念や現象、考え方を自分なりの言葉にしています。もっとわかりやすくいえばネーミングといってもいい。その現象にうまい言葉をつけられるといもいえる。逆につけられないと、いちいち説明していかないといけないので、それはキャッチコピーとかネーミングになりづらいですよね。

現象を見る観察が必要で、かつそれを言語で説明できるということがまずあって、そこでどれくらい抽象化できるかというところになる。当然それを見た人がどこまで展開できるかも考えると結構たいへんだと思いませんか?

それを抽象化が得意とか、抽象概念とかを操作出来る人はわりとやっているかなと。

僕でいえば、ぱっと出てくるのは「近いOS」とかは完全に僕の造語です。意味は、無意識レベルで色々とやっていることの仕組み自体を指します。漫画家になれる人って漫画家になりたいとか意志は大事ですが、つい絵にしちゃうとかって人で、かつ落書きをすぐしちゃうとか。その漫画や絵の表現をついついやっちゃう人かなと。当然訓練や環境もあります。そういう説明の時に、近いOSがあると僕は言うわけです。逆に遠いOSとは、苦手とか自分のそばにないことを獲得するケースです。それが悪いわけではないんですが、色々と大変なことは多いです。当然それによって思いがけないアイデアになることもあるので、その行為自体を否定していません。OS=オペレーションズシステムのことで、PCとかのWindowsとかMacOSのことからの転用でした。

この転用力とかも近い。比喩とかもそうです。例えが適切かは、日々例えるか、転用しているかが問われます。

抽象化出来るとは、すなわち、具体度がどれくらいでかが分かるので、コミュニケーション力もかなり高い可能性が高いです。というのが僕の仮説でした。

おわりに

自分なりの概念を言語化出来るならば、自分辞書とかが作れますよね。これはこれで面白そうです。そこまで僕は言葉を生み出していませんが、独自の解釈とはまさにこれを指します。自分のなりの考え方とかがないとかあるとかって、自分が考えた証明や証左になりますから、自分の言葉で説明できるのは強いですよね。

当然それを押し付けるのでなく自分の解釈ではこうだと、先の話で検証されたり、携帯したり、記憶になるのでそこから展開しやすいわけです。思っているよりも、概念生成とか抽象化でコストがかかってない点も留意してください。

とはいえ、これらがいきなり手に入るわけではないので、日々やるしかないんですよね。お決まりのシメですが(笑)

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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