考えないと行動熱量が生まれない

不思議ではあるのですが、世の中には考えない人がいます。というとまあ決め付けではあるので、正確には考えることをせずに、誰かに話をしてしまうという状況です。

そんな人がいるんだーとか感想はそれぞれですが、ここではとくに「仕事」として依頼者がそうであると悲惨です。想像すると分かるのですが、ある種賢い=考える人なら、騙してくるみたいな(笑)ことを思う人がいるかもしれません。またポジショントークではないのですが、考えない人がいるからコンサルみたいなことが成立する。まあこれも確かですが、一理であって絶対ではないですよね。

そういう面もあるので、考えない=悪かろうなんてことにはならないのですね。つまりそれはお客さんになるからいいのだと。まあ分かるのですが、結果的にそれって良い方向になるかというと、ならないのではないかなと。

話していけばかなり大きな話になるのですが、ふわっとするのを避けるため、今回はこの仕事という限られた局面や行動としてあなたが依頼する立場に立った時の振る舞いとしては参考になるんじゃないかというところです。

ある人の考えないエコシステム

まずはざっとどうなるかを書いてみました。簡単なものですが。

まず左上から始まります。ある依頼者だとしましょう。依頼者は便宜的に人としますが、これは会社の担当者でもいいし、個人事業主でもいいし、個人でもいいんですね。このあたりの属性によって安定感が異なるのは経験値によるでしょう。

それはともかく、「考えてない」というのは面白い言葉で、これを大抵的に言う人はいないですよね。いないのは「恥ずかしさ」があるからです。「私、環境について考えるのは苦手だから、これやっておいて」なんか、どこかでありそうなフレーズですが、まあ得手不得手はあるのでこういう会話がなくなることはないと。

それが友達同士の会話とかなら微笑ましいのですが、これが「んーと、じゃあ誰かにやってもらおう」となると、悲劇の始まりです。

例えば、「分析」的なことをしてほしいとか、「アイデア」が欲しいとか、まあ依頼すると書いたのはちょっと粒度がおかしいですけど、ご愛嬌として、そういう「依頼」を誰かにすると。ここではお金と仕事内容があるというイメージでいてください。まあ仕事ですよね。業務委託と考えてください。

例えば、企業のビジネス分析みたいなことでもいいですし、業界の市場調査でもいいですし、僕が最近やっている違和感集めなんかでもいいですね。そういうのを依頼すると。ポイントはこの依頼者は「考えてない」という前提があるということです。

納品ということで、「企業ビジネス分析」結果が出てきました。一般的には例えばレポート作成としてWordなんかでまとめられて、該当事項が書かれていると。それをやったと。さて、問題が起きます。例えば、依頼者が書かれていることが「理解できない」などです。また「A社とB社で比較すると、A社の方が優位である」という時、なぜそうなのかが分からない。またはこのレポートが良いかどうかが分からない。

これは、依頼者が考えてないから起こる悲劇です。この悲劇は毎秒生まれているのではないかと思っていて(笑)真剣に考えると悲しくなるので適当に茶化しましょう。例えば、自社の環境を見極めるためとしたり、周りの状態を知りたいとするって「ありがち」なはずです。まず現状把握をするとかってことですから。でもですね、この把握って何をどこまですると「見えた」と思えるか、「分かった」と思えるかは、依頼者の主観中の主観ですよね。

ラーメン屋の例えば市民権を得ている(笑)のでそれで例えると、「うまいラーメンでお願いします」「了解っした!こちらになりやす」「うまいラーメンではないね」「はあ・・・」となる世界です。考えるだけでなんとも胃が痛くなりそうです(笑)コント、漫才ならいいのですがではないというのがさらに胃痛となるわけです。

少なくとも「うまいラーメン」の定義をしておく必要があります。定義を誰がするか。まあ依頼者がすべきですよね。そこで、さすがに出来ないという人はその定義をするために「考える」ことで、その残骸というか、散らかした思考のかけらがあるはずです。考えていればです。ないなら0なのでそこで分かります。まあ依頼を受けた人が、その大枠を提示してもいいですが、それお金取ってもいいはずで、そこの感覚がずれることが多いでしょうね。

それで、どうしようとなった人は、どうすると思いますか?判断できないし、それ使えると思っても使えなさそう。思ったのと違う。ここで悲劇としては、それが自分の指示が悪いとか、自分がどういうという自己に向かうのではなく、相手の仕事レベルが低いとか、そういう話になるんですよね。ここまでくればトラブルとなるので、かなり仕事をした人は悲しいですが、泣き寝入りってやつは立場が弱い人がこういう状況で「詰んだかも」という時になるものですね。ええ、八方塞がりとか、策がないってことです。同時にそう思えれば成立してしまうので、実際に策があってもやらないのもそうなんでしょうね。

そういう最悪ケースはありつつも、まあ「分からん」なということで、その依頼者はどうするか。はい、ここで「考えてない」に戻ります。分からないとは、考えたから分からないのもあるのですが、分からないとは考えてないだけというケースです。

このケースはまあレアとは思いつつも、考えずに依頼して子どものように吠えてしまうことは残念ながらあります。レベルが低い話ですが、こういうケースはどうなるかというと、僕は単なる怠惰ということでオッケーだと思います。オッケーとは怠惰は誰でもあることなので、そのまま「本能」で生きている人なんだなということですね。これは褒めてなくても、皮肉でもないです(笑)「そうなんだな」と、そっ閉じでオッケーってことですね。ドライに生きましょう。

その上で、この怠惰は人が克服すべき、つまりだからこそ考えることはちょっと「手間」で「面倒」で億劫なんだよなと思いますが、それをやることが人でもあるのではないかなと。感じたり工夫すること。これ今の時代の流れなのですが、どうも真逆になっている(笑)

熱量がこういう人から生まれるわけはないですよね。僕も関わりたくないですね。そして当然そういうところから行動は生まれない。

なんとも不毛な循環ですが、これこそが考えない悪循環だと思います。

またこのシステムは、強固に回るので、考え続けないみたいなことになるし、人のせいにし続けるし、分からんで終わってしまうというところが、なんともですね。このループを断ち切るのは不可能ではないですが、相当怒られたり、ショックや何かがないときつそうです。少なくとも、「怠惰ですよね、勉強してください」で変わるようなレベルではないです。

多くのケースでは、少しは考える

では本来あるべきというか、多くはどうなるか?こっちが自然なので、僕もそういうお客さんなり仕事をしていると思ってください。ただ、上のやばいケースもあったことは確かです。大変ですよね。あなたがそんなケースだったら、身体を休めて、プリンでも食べて気分転換に投資をして新たな仕事をしましょう。

考えてないというところから発生したのと違って、程度の差はあれ、まずある程度考えているのが普通です。そのうえで依頼となりますから、どういう結果や期待があるか、何を求めているのでこれは外せないとか、そういう話が出来ます。

納品後は当然判断されるので、判断できないとかはないです。どうするということはなくて、想定通りかどうかはおいておいて、ズレがあれば修正したり、またはそのアウトプットを持って評価されるで終わりです。シンプルですね。

不足や違うところがあれば、また違うことを依頼者が考えて、「新たに考える材料」として「少し」考えるコト以上に考えることになります。つまり考えるループが起きている。

これは、怠惰でなく、考えることで熱量が生まれているといっていいですよね。0より上の熱量があるので、行動になります。次はこういうことをしてみようか、ここから分かったことで違和感があるのもあるのでそれを調べてみるとか。なんかポジティブな感じしませんか?本来はこうあるべきって感じはしています。あるべき論というか、気持ち良い仕事の関わり方って意味ですね。

少し考えるが世界を変える

この二者を比較すると面白いのはビジネス書とかでありそうな、1%でもいいし、0.01%でもいいので、考える、行動するという価値の重要さです。つまり、少しでも何かやることで、次のループ時に、それが生きるんですね。放置ゲームでいえばprestige(英語だと名声とか威信みたいな意味合いですが、転生などのほうが意味合いが取れる)することで、一旦クリアになるけど、2回目のループは強化状態でプレイできるみたいなことになるんですね。

これが見える人は成長とか学びとかに投資するんですけど、見えてない人はここが出来ないので、投資でなく消費としてしまったり下手すると浪費みたいな。でも、これ考えて何かやるとか、判断や思考が入っていればゼロではないはずで、結局は本ブログでもいっている「マインドセット」の問題になりそうです。つまり、これから変われるみたいなものがないならば、同じ世界のルールで永遠と回すので、なんともループを回すだけで何も「意味」は見いだせないんですね。

逆にいえば、変わるのが怖いという心理でもあります。変わりたくないし、だから人も変えない。そっと生きるというととても良さそうですが、人畜無害とは存在すら消えそうでなかなかきついわけです。多くは違っていて、変わりたくないけど、自分はなにかを得たいし、それこそ考えないけど考えたような結果を得たい!これが全てな気がします。そういってくれるならスッキリしますが、そこまで思考しないなら、言葉にできないですし、メタ認知できないので、それは難しいはずです。

だからこそ、上のレアケースみたいな考えたくない!は珍しいとしても、少しでも考えれば、むしろ考えれば考えるほど、それは強化されるので(考えに固執するとかでなく)、生きるってことですね。

行動を観察して見極める

ちょっと最後に補足してみます。

ではそういう人はどう見極めるかというと、依頼があってどうとかだとそのままになるのですが、実際にその人がじゃあ行動を変えるかを見てみてください。面白いことに、そういうレポートなりを見たから「こうしてみよう」というのが全くないんですね。

調査で病んでいく仕事というのがあって、それはクライアントの調査依頼の目的がない、というケースです。これも漫才みたいですがありがちということで、つまり「これを調べる目的はこれこれです」がないんですね。調査をするのが目的だ、レポートがあるのが目的というやつです。悲しいですが事実として、そういう感じに近いです。病みますよね。これも考えない依頼者の一例としてもいいですよね。

そういう場合は、当然このレポートがあることで、世界が変わるわけではない。その会社や担当者や人が「レポートを見て」行動を変容させないし、変わらない。ならばですよね、それいらないのでは?ってなりますよね。大人な人なら、「そういうこともあるよね」という対応が出来ますが、それ例えば1年かけてそれなら「おいおいもうちょっとなんとかならんのかいな」ってなりませんか?まあお金とか色々あるんでしょうけど、消化するための謎仕事でお金がもらえると、僕は病む気がしますので、おすすめしません。

問題はそれをやった人も、成長しづらいし、下手するとそういう「目的がないことが仕事なのだ」となってしまうんですね。これは一番まずい気がします(笑)こういうことに敏感な人はどんどん行動していくし、怠惰であることを克服しようとしている気がします。怠惰であることを認めているからこそ対策するんですね。

そういうわけで、何かしら変化、行動がない人はまあその考えないケースに当てはまるので、変化が見られないなら、意味ないっすね、次はなしでって感じがいいんじゃないかと僕は思っています。

考えることってそんなに面倒なのか?

最後にここを考えてみます。

僕は考えることが好きなので、その作業を投げることが本心では理解できません。ですが、面倒な仕事を振りたいのは分かると。このズレがポイントですね。

一方で誰でもなんでもだと情緒に来るので(笑)さすがに何も考えてない人はお互い不幸っすよねということでそっ閉じになるんですね。

これはあらゆる話に繋がります。

例えば、専門家に任せたいけど、何を任せていいか分からない時に、細かくしていくこと、何を期待しているか、またはその専門家ができないこともあるし、魔法を期待していると駄目ですよね。これもそうですよね。

偉そうに言ってますが、僕が何もかも知っているわけではないし、知らないことのほうが多いです。だから、分かっている、考えているから大丈夫みたいなことでなく、通じない、ズレが有る、何かうまくいかないというような前提で、または足りないところがある、またはもっと知ってもいいとか、常に変化があって、とどまらないフローみたいなものがあるんですね。例えば調子が良い人は色々とアイデアが出るけどなんか不調ならそれどころではないですからね、それだけです。自分もそうだよなあというところです。

考えるということは、僕にとってはわりと普通ですから、そういうのが当たり前にあることが逆に「なぜ考えないのか」というより違和感を感じるのだとはさすがに分かってきました(笑)大人ですから「考えてないですね、駄目ですね」なんて言わないですよ(笑)けど、それがひどいと、悪循環を繰り返すので「何を言ってもそれ同じことですよ」というところで、その認識が出来ないなら、もっと細かいところか具体的にやってみることですよね。

そういう認識はこれもくどいですが、メタ認知、抽象化の話です。自分がなんでそうしたかが言えるかどうかがめちゃくちゃ大事です。そこができていればあとは、変化を試すとか、成長とかそういうことで、知識がないならそれを入れればいいとなると。でも、考えるとかをしてない人が知識だけ入れるとか、アイデアだけ入れるとかで、まあうまくいくわけがないんですね。なぜなら、考えてないので、行動してその責任を取るとか、リスクを取ってやるなんて考えに至らないからです。

そんな感じで行動とかの熱量もある種考えることで生まれているし、生まれてないならそれ考えてないのではって話でした。人によっては考えるとは違うところもあるかも知れませんが、行動しているところで、全く「何も考えず」はないはずで、稲を育てて米を食うみたいに、試すときに何かしら思考があるんですね。と僕は考えています。

リトマス試験紙ではないですが、行動とか考えるとか、ほぼ一緒と考えると、あとはクリアにその人がどういうタイプの人か。そのうえで付き合うかどうかも考えられそうかなと。

筆者プロフィール

シゴトクリエイター 大橋 弘宜
シゴトクリエイター 大橋 弘宜
「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューお問い合わせはお気軽にどうぞ。

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