絵本作家なるかわしんごさんに聴くシゴトの作り方 その7
なるかわしんごさんへのインタビュー企画今回は第7回目となります。
バックナンバーとして、その1~その6までは以下をご覧ください。
目次
シゴト研究所インタビュー企画
シゴトクリエイターの大橋がシゴト作ってるなあ!とか、この人面白い!という人にインタビューをしてその人のシゴトの考え方をあぶり出す、その人らしさを引き出すのが狙いの企画です。
今回のゲストは絵本作家の生川真悟さん。生川さんとは共通の友人からひょんなところで出会いました。彼の生き方というかスタイルとしては、一言で言うなら「素直さ」がガソリンとなって人生エンジンを動かしているという感じですね。
僕はひねくれているのでこんな素直に人のアドバイスとか意見聴いたことがないし、聴けないと思います(笑)天邪鬼なんだなと思います。
なるかわしんごさんのプロフィール
なるかわしんご(絵本作家・イラストレーター) 1989年(平成元年)生まれ、三重県四日市市在住。中川たかこを師事する。ピース・ピースに所属し、専門学校の絵本コース講師を務め上げた。影響を受けた作家は、M・センダック、ジョン・バーニンガム、和田誠、宮崎駿など。東海若手起業塾8期生、子はたからプロジェクトを立ち上げ、特定非営利活動法人ひだまりの丘理事で活躍中。
(なるかわしんご公式サイトを参考)
インタビュワーは、シゴトクリエイターの大橋です。詳細プロフィールはこちらから。
生はなるかわしんごさん(ゲスト)、大は大橋(インタビュワー)です。太文字は筆者注。なおいくつかのリンクは脚注として解説しています。今回のアイキャッチはなるかわさんの作品「クマのつくりかた」を使わせてもらいました。
収録場所は桑名囲碁将棋サロン庵(いおり)を使わせてもらいました。個室も快適で非常に良かったです。ありがとうございます。
超要約
- 今後は、商業出版としての絵本をしっかり出す
- 映像や動きがあるアニメーションを作りたい
- やりたきゃすぐやろう
今やってる絵本をしっかり作り込んで世に出したい
大 最後のほうになってきました。これ、あと10分で最後ですね。皆さんいかがでしたでしょうか。ぜひまた話し聞きたいとか、全然コメントしていただければいいですし、感想とかコメントいただけたら生川さんにも見えるはずなので、ぜひ、いい話だったっていうコメントしてください(笑)絵本作家になりたい人とか、もしくは何か自分で仕事作る人とかには、生の話なので参考になったはずだと思いますが。どうでしょうか。コメントとかフォロワー数、再生回数を期待してみましょう。で、あと、今後ですね。
生川さん的に今のところ絵本作家・イラストレーターっていう仕事と、虐待防止活動みたいなところで、一応自分のやりたいことをやりきっているってわけじゃないんでしょうけど、やりたいことはあるが、毎日自分にやりたいことを連敗中…自分に負けているって言ってましたけど、それは置いといて、今後やりたいこととかって何かあったりしますかってことをちょっと聞いていきたいって思いますが。何か、こんなことやりたいとか、こうやっていくっていう。
生 今後は、今編集者さんとかにダミーの企画の絵本を見てもらってるんで、それをちゃんと形にして。その人と出したいって感じで、どっちかっていうと。絵本を出したいっていうかは、この人と一緒に一個世の中に出したいっていう。
大 さっき言ってましたもんね、編集者とかそういう考え方が合う人とやらないと難しいって。じゃあそういう人がいた。
生 愛のバクダンを作りたいという(笑)何の話だって。
大 で、それを出すと。いつ頃とかあるんですか?それは言えない?
生 いや、何とも言えないです。作り込みたいんで。ちゃんといいものを出したいっていう。
大 それ出す時にはぜひ、デビューっていうことで(笑)それまで番組があるかどうかって(笑)それマジで。
生 お互いが頑張ろうぜって話ですよね。
大 なんか、こう、へばりつく、しがみつくか。しがみついてる感じじゃないですけど、ちょっとやっていかないと、さすがに。うまくいかない。
小さい子向けのアニメーションをやりたい
生 絵本は絵本でちゃんと形にして、あとは、番組を作りたいなって思ってるんですよ。映像です。本当にちっちゃい子向けのアニメーションとかをちょっとやりたいなって。
大 映像っていうか…絵コンテみたいな感じで絵本が動く、みたいな。
生 絵本…昔話とかでもいいんですけど、そうじゃなくてもう少しこう…。
大 読み聞かせみたいな?
生 でもいいですけど、僕が今想像してるのは本当に横からイモムシが出てきて、イモムシが横にずれていくだけでもいいんですよ。シンプルに。
大 動きがあれば。
生 そうです。子どもに興味を持ってもらえる視覚映像っていうのを作りたい。
大 そういうジャンルあるんですか?視覚、アニメーションってなっちゃうんですかね。
生 アニメーションになると思いますね。もう少し、本当にちっちゃい子向けでいいんで、ちょっとやりたいなっていう。みんな使うツール変わって来てるんで、そこに合わせてコミュニケーション取れるやり方を考えてやっていけたらなと思ってるんですけど。
大 それ、何か既存のイメージとかあるんですか?やってみたいっていう。
生 そうです。これがフェイスブックでまっくろくろすけ手で叩いて手に書いてあったとか。あれとかも、そういう頭があったんですけど、何かそういう仕掛けっていうか。楽しませたい、エンターテインメントを作りたいんです。
大 まあ、仕掛け絵本みたいなことでもないけど、何かもっとできんじゃないみたいな。
生 見てるだけっていうんのじゃダメなんですよ、やっぱり。何かお父さんとかお母さんがやってあげたいって思ってるものを作れたらいいなって思ってます。リアルにもう少し、ボール投げれるような映像。だからやっぱりシンプルに、簡単にまねしたくなるっていうところを作りたいですね。だから、画風がどうとか全然、気にしてない。
表現を決めずに模索していく段階
大 そうなるとやっぱ、絵本作家って感じじゃないですけどね。そういう考え方で。あんまりこういう思考しないような気がしますけどね。作家の人って。わかんないです。
作家でも多分二つあって、その道をどんどんやっていく人と、他に僕思うんですけど、アイディアって他の所からインプットないと、なかなか出せないから掛け算で。他の物をあんまり受け入れなくするっていうか、深く掘っていくか、他の物からやって、さっきの幅…エンタメ、エンタテインメントみたいなのを作るなのが。だから、エンタメ作家みたいな感じですかね、エンタメ絵本作家みたいな。そっちの方が…。
生 危険な香りはするんですけど。
大 何で危険なんですか?
生 ミケランジェロからダビデ像っていう有名なやつ作ったじゃないですか。あれも当時は、あれを当時作るのってすごい異端だったんですよ。マリア像とかもすごいリアルに再現されてたんですけど、昔はもう少しカチカチの肖像、なんていうんですかね、壁画みたいなマリア像とイエスみたいな感じの。作り方がお決まりだったんですね。この通りにやるのが一番格好いいみたいな。
それをぶっ壊したんですよ。やっちゃいけない、でも美しかったから残ったんですね、結局。有無を言わせず。だから、日本の画家でもそういう人いるんですけど、速水御舟って人がいて。その人も当時は破門にされたぐらいの人なんですけど、でも壊し続けた人なんです。
大 そういうのやりたいんですか?
生 そこまでぶっ飛んだ才能はないんで無理だと思うんですけど、でもやっぱり、さっき言った本質じゃないですけど、自分は何がやりたくってどうしていくかっていう時に、多分、表現を決めちゃうと動けなくなる気がするんですよ。
大 それはありそうですね。
生 だから、あんまりそこは決めずに絵本だけじゃないとっていう訳じゃなくて、色々なやり方を模索していく中で多分、完成形っていうか、これが一番近い今、で、僕はまだ探さなきゃいけない年齢なのかなって思ってます。
大 年齢なんですか(笑)大丈夫ですよ、27歳、もう絵本作家究めましたみたいな。
生 いえいえ、極めてないです。まだ掘れてないんで。
大 とりあえずでも、Voicy聴いて絵本業界あんまり詳しくない人とか、とりあえず絵本作家とかそういうところになったら、とりあえずこの番組にコメントすればいいとか思ってるかもしれないです(笑)
生 あ、でも教室とかは全然紹介できるし。情報は提供できると思います。色々やりたいなって思ってます。
大 いいですね。これからもぜひ…。
生 作り続けるのがいいんです、多分。
大 お?名言が最後に。
作りたいと思ったら作ればいい
生 いやいや、言われた通りにやってるだけなんですけど、作りたいと思ったら作ればいいんですよ。
大 確かに。それをあえてあえて制限するなければ別に、何かがやればいいんですよね。自分の。確かにそういうのが結構、行動できないと活動できない人って何か、突っかかりとか不安とか恐れとかありますね。形にする。
じゃあ、さっきの、手叩いてまっくろくろすけ出るとか、そういう違うものってやろうとするときに、何かものすごく構えてしまっていうのは、すごくわかりますね。でもそれがあんまりなくなると、すごい色々動けるんですけど。何でしょうね、不思議ですね。
生 アップルとパイナップルのやつあるじゃないですか。あれ何て別に誰かから求められてたんじゃないですか。ただやりたかったから多分やってるだけであって。あれ、だから究極ですよ。作りたいものをクオリティ高くして作ったらウケたっていう、すごい究極っていうかシンプルな話ですよね。
色んなドラマはあると思いますよ、そこに行き着くまでの道のりは多分長かったと思いますけど、でもアウトプットして出てきたものってすごいシンプルじゃないですか。言わなさそうなおっさんが急に英語で歌い出して、やたら発音いいみたいな。だから、やりたいことやるっていうのが一番難しいんですけど、それに尽きると思いますけどね。
ネガティブでも劣等感でも格好つけてもなんでもいいからやっちゃえよ!
大 あと、1分ちょっとあるんで、最後にちょっとゲスト、生川真悟さん 絵本作家をお招きしたってことで、リスナーの皆さん、見えないんですけど、何か一言。なんか、何でもいいです、絵本作家になりたい人でもいいし、自分みたいなこと考えてる人向けでもいいですけど、まあ基本的に何か、今、感想でもいいですけど。教えてくださいというか。今日どうでしたか?
生 大橋さんとしゃべると楽しいんで喋れるんですけど。ついついしゃべっちゃうんですけど。どうせ死ぬんだから、どうせ生きてるんだったら、こうやってしたらこわいっていうのこうしてみたいのがあればやればいいんじゃないかって思うし、何ていうんですかね、もう少しネガティブ要素で生きててもいいんですよ、劣等感でやればいいと思うし、格好つけたりとかでもいいし、結局それって多分、誰かのためになるんですよね。
大 あ、切れちゃう。
生 ありがとうございました。
収録を振り返って
今後の活動ということで、商業出版はしっかりやっていくというところで、アニメーションも作りたいというところから、表現を決めずに動いて学んでいくという話でした。
その中で、なるかわさんが伝えたかった、メッセージとしてあったのは多分ですが「つくること」と「思うこと」ってもっと近いんじゃないかという話です。つまり、こう思ったらやってみる、それってもっと遠いとか、準備しなきゃとか、うまくないから駄目とか、まあ色々言い訳出来るんですね。
言い訳というのは行動しないとか、それを形にしないという意味です。実際に言い訳して行動すればいいわけで、また何かいいながらやってしまえばいい。そこで出てきた学びや気付きや課題を修正したり、今は実力がないからそのうち出来るだろうとか、めちゃくちゃ時間かかるからまあ辞めるとかでもいい。
どちらにせよ、結局一個ずつ思ったら形にする、それを繰り返すしかないのかなと感じました。
そうやっていうと、最初の一歩はものすごい長い道のりの一歩かもしれません。だからビビっちゃうかもしれないんですが、そもそも道のりなんてそんな長くずっとというのでなく、一歩やったら戻ってもいいし、途中で辞めてもいいし、それこそが自由であり自分で決められるってことですよね。
そこまで考えて分かればあとはやるだけ。生川さんは、絵本づくりのきっかけが落書きみたいに、ブログの挿絵としての絵を描いていったら、それを絵本にしたらといわれてそれに乗っかってみたいな形でした。
結果から見ればなんてことはないかもしれません。いやもっと隠れた何かがあるかもしれない。でも、わりと思うとやることって近いってことを意識するとぐっと行動出来る気がしました。
最後といいつつ、粘っていますが次が本当にラスト回です!
筆者プロフィール
- 「シゴクリ」運営者。アイデアの力でお客様に貢献するゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア相談実績等は200超を超える。好きな言葉は三方良し。詳しい自己紹介、仕事実績も合わせてご覧ください。お仕事メニューやお問い合わせはお気軽にどうぞ。
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